松山ケンイチや小栗旬も…NHK大河ドラマとTBS日曜劇場に「主演使い回し」の密約あり?
小栗旬の大河出演のため「日本沈没」の撮影は半年近くも繰り上げられた
「いまが人気の役者を使おうとすれば、争奪は避けられません。とくに、『鎌倉殿』の三谷幸喜のような当て書きの脚本家のときは、俳優のスケジュールを押さえるだけで大変です。それで企画や撮影が進まないなんてことになったら、どちらにとってもマイナス。大河と日曜劇場の間で、『お互い国民的ドラマと民放の看板ドラマなのだから、あらかじめキャスティングの調整をしましょうよ』という申し合わせはあるでしょうね。密約とまでは言いませんが……。実際、小栗旬の大河出演のため、『日本沈没』の撮影は通常より半年近くも繰り上げられました」
日曜夜に大河と日曜劇場を続けて見る人が多いから、同じ俳優が時代劇に出たり、現代ものをやったりというのは、話題の面でも相乗効果が期待できる。役者も大きなドラマの両方に出演できるのはありがたいだろう。“使い回し”はNHKもTBSも出演者もみなハッピーなのだ。
では、日曜劇場の常連の木村拓哉に大河出演がないのはなぜなのか。テレビ雑誌デスクは「間違いなく視聴率は取るでしょうが、どんな役をやってもキムタクといわれる木村では、1年もたないという判断が大河側にあるのかもしれませんね」と見る。
「光る君へ」のカギとなる脇役は藤原道長で、キムタクの起用なんか面白いと思うけどな。
(コラムニスト・海原かみな)