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吉川圭三映像プロデューサー

1957年、東京都生まれ。82年日本テレビ入局。「世界まる見え!テレビ特捜部」「恋のから騒ぎ」「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」などを手掛ける。現在、ドワンゴのエグゼクティブプロデューサー、早稲田大学表現工学科講師を務める。著書に「たけし、さんま、所の『すごい』仕事現場」(小学館)、「全力でアナウンサーしています。」(文藝春秋)がある。

女子アナは日本独特の存在、良くも悪くも「会社員以上、芸能人未満」

公開日: 更新日:

 地方の局アナになると、地元の飲食店は顔パスで一切お金を払ったことがない、という人もいると聞いたことがある。地域コミュニティーの中での知名度は絶大であり、キー局のアナよりも有名だ。

 ある種の“セレブ思想”に毒されると、無料サービスは当たり前になるのか。逆に、地元の飲食店の人たちの好意を、むげに断るわけにもいかない側面もあるし、タダにしてもらうことが、すべて「悪」だとも言い切れない。

■女子アナは“特権階級”なのか

 そもそも女子アナは良くも悪くも「会社員以上、芸能人未満」。広く顔が知られている会社員であるし、高収入をもらっている印象もある。芸能人とも顔見知りで、いわば“特権階級”かもしれない。

 しかしである。芸能人ではないから、事務所が危険なビジネスから守ってくれるわけでもない。容姿端麗、名門大学卒の彼女たちを「トロフィーワイフ」にしたい、という起業家たちからの誘いも、「プライバシーの安全」も全て自己責任だ。

 日本独特の存在である「女子アナ」たちは、この社会を生き抜くためのタフさが必要だ。今回の小説では、そんな彼女たちの立場を応援したつもりである。 (おわり)

【連載】元アナウンス部部長が見た「女子アナの真実」

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