著者のコラム一覧
ローバー美々韓国エンタメプロデューサー

1990年代、深夜番組「ロバの耳そうじ」のお色気キャスターで一躍話題になり、韓国留学を経て、現在は日本国内での韓国エンタメプロデュースに携わる。

BTS誕生の背景 成功のカギはマイノリティー戦略と動画配信アプリ

公開日: 更新日:

 TWICENiziUの生みの親で、韓国3大事務所のひとつ、パク・チニョン(別名:J.Y.パーク)のJYPから独立したパン・シヒョクが2005年、BigHitエンターテインメントを設立。13年6月に事務所初のアーティスト・防弾少年団(のちのBTS)が誕生しました。同年は、現在生き残っているアイドルが他にいないほどアイドル不作の年。デビュー時は、BTSもアイラインの濃いメークに、髪色明るくみんな同じ制服衣装でした。

 しかし、彼らには、「“K-HIPHOPアイドル”という新たなジャンルの確立」「日本・海外進出」「SNS動画配信」の3本柱の戦略がありました。

 リーダーのRM(27)の「RM」とはラップモンスターの略。英語が堪能でラップの才能がずばぬけていたRMをメインラッパーに、SUGA(29)とJ-HOPE(28)の3人がラップ担当、作詞や自己プロデュースにも力を入れ、新たなジャンルを開拓していったのです。

■海外で絶対に売れようという気概があった

女性自身WEB」で韓流ナビゲーターを担当していた田原章雄氏はデビュー間もないBTSをインタビューした時の様子を「とにかくダンスパフォーマンスが圧倒的に良かった。メンバーも非常に礼儀正しく、腰が低い。それまでのHIPHOP系K-POPアーティストといえば、斜に構えたり、態度が悪いアーティストも多かった。しかし、リーダーのRMは非常に紳士的で、日本のメディア対応は日本語でほぼ話せるレベル。他のメンバーも日本語をある程度話せたし、滞在中は日本語の先生も帯同し、日本という市場に注力し、海外で絶対に売れようという気概があった」と語っています。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ダウンタウン浜田雅功の休養でよぎる2023年の「意識障害」報道…「前日のことを全く記憶していない」

  2. 2

    フジテレビ30代アナ永島優美、椿原慶子が辞めて佐々木恭子、西山喜久恵50代アナが居座る深刻

  3. 3

    ダウンタウン浜田雅功が休養でテレビ業界大激震…キー局編成関係者「いずれ番組の打ち切り話が出てくる」

  4. 4

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  5. 5

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  1. 6

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  2. 7

    志村けんさん急逝から4年で死後トラブルなし…松本人志と比較される女性関係とカネ払い

  3. 8

    【動画あり】イケイケ国民民主党に“パワハラ問題”噴出!女性衆院議員からの罵倒叱責で体調不良に…4人も離党の異常事態

  4. 9

    “現代の遊女”吉原のソープ嬢はNHK大河ドラマ『べらぼう』をどう見ている? 地元は特需に沸く

  5. 10

    日テレ「さよなら帝国劇場」でわかったテレビ軽視…劇場の階段から放送、伴奏は電子ピアノのみ