木村拓哉が「漢気」で京都の時代劇超プロ集団“太秦の職人”たちも骨抜きに
今回、太秦スタッフとの約束を果たせたという“美談”だが、実際、時代劇撮影の「聖地」である京都・太秦撮影所の職人かたぎのスタッフは有名だ。時代劇評論家のペリー荻野氏はこう話す。
「時代劇は、装備も撮影も大変ですから、状況に応じて、素早く準備して、いいものを作ろうとする超プロ集団ですよ。映画全盛期のように怒号が飛び交うということはないですが、皆さんキビキビと働いている。それは着慣れない衣装を着けている俳優さんに負担をかけることを最小限にしたいという思いもあると思います。現代劇の撮影とはまた違った、いい緊張感がありますね。私も30年近く通っていますが、出向くと、『ペリーちゃん、今日は何や、はよ帰り』なんてくすぐりから始まって、『取材ですよ』と返すのがお約束。でも、なんだかんだで手際よく段取りをつけて協力してくれるんです」
それにしても職人肌のスタッフをも骨抜きにするキムタクの魅力とは何なのか。「ジャニーズは努力が9割」(新潮新書)の著書もある作家・編集者の霜田明寛氏はこう話す。