著者のコラム一覧
松尾潔音楽プロデューサー

1968年、福岡県出身。早稲田大学卒。音楽プロデューサー、作詞家、作曲家。MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。プロデューサー、ソングライターとして、平井堅、CHEMISTRY、SMAP、JUJUらを手がける。EXILE「Ti Amo」(作詞・作曲)で第50回日本レコード大賞「大賞」を受賞。2022年12月、「帰郷」(天童よしみ)で第55回日本作詩大賞受賞。

少年隊・錦織一清が自叙伝「少年タイムカプセル」で語ったことと語らなかったこと

公開日: 更新日:

 12歳でジャニーズ事務所に入り、20歳になった1985年、「仮面舞踏会」でデビューした少年隊のニッキこと錦織一清。ジャニー喜多川、つかこうへい、このふたりの恩師の流れを汲む舞台演出家としてキャリアを積んだ彼は、喜多川氏が他界した翌年の2020年末、43年間在籍したジャニーズを盟友・植草克秀と共に退所。以後は舞台演出に加え、ソロ歌手として作品をリリースするなど、57歳にしてなお精力的な活動を展開している。

 そんな錦織さんの自叙伝『少年タイムカプセル』が滅法おもしろい。よき理解者であるミュージシャン西寺郷太を聞き手に、錦織さんが生い立ちから喜多川氏との師弟関係まで語る。

 先ごろ出版された自伝的小説『90's ナインティーズ』でも絶大な効果を発揮していた西寺さんの細かくて密な網目の記憶力は、錦織さんから逸話を引き出すにあたっても有効だ。ふたりの対話を問答形式にまとめたのが、本紙連載でも健筆を振るう細田昌志と聞けば、高いリーダビリティにも納得がいく。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された