ありがとう週刊朝日! 101年の歴史の最後の最後に、読者から執筆者へ
1月末の本コラムで「さらば週刊朝日! 最終号まで買ってやるからな」と宣言して、はや4ヶ月。その日がやってくる。来週の5月30日発売号をもって『週刊朝日』が休刊するのだ。紙文化、いよいよもって死ぬがよい、か。
原稿の中で、ぼくは同誌を宅配購読する家で育ち、以来およそ50年読みつづけてきたことを明かした。それなのに同誌からずっと無視されてきたことへの恨みつらみも。柳沢慎吾ならここで「あーばよ」と言って立ち去るはずだ。だがぼくの狭量を甘く見てもらっちゃ困る。コラムはこう終わる。
「半世紀も愛読してきたぼくなりのメロウな挽歌である。最終号まで買ってやるからな」
好きをこじらせた独白には賛否さまざまのご意見・ご感想が寄せられた。誠にありがたいことである。いずれも週刊朝日、ひいては週刊誌文化がどれだけ根強く愛されてきたかを語って余りあるが、なかで最も教養の香り高く、かつ最も手きびしいのは以下のご指摘だろう。