広末涼子、永山絢斗、市川猿之助…“スキャンダル俳優”出演作の対応が分かれるワケ
金銭的な事情とスポンサーへの配慮
さらに差が出るもうひとつの理由は“スポンサーへの配慮”。芸能ジャーナリストの城下尊之氏はこう話す。
「民放ドラマの場合、テレビ局はスポンサーへの風当たりを一番気にしますからね。その俳優を使うことで、下手をするとスポンサー企業の不買運動に発展したりしますから。プロデューサーは、そのあたりの世間の情勢を読みながら判断するワケです。広末の件はNHKだからできることで、これが民放だったらわからないですね。その俳優を出演させている番組のスポンサーになっていることについて『だいたい100件くらいクレームが入ると(その番組への出稿に関して)社内で検討に入る』と某大手メーカーの担当者から聞いたことがあります。映画が“製作委員会”によって作られている場合も同様で、スポンサーの中にひとつでもその俳優を出演させることに関して首を縦に振らないところがあると、公開できなくなります」
スキャンダルを起こした俳優と同時に、作り手側の事情によっても対応は変わってくるのである。