怖くないんですか? 千葉真一さんに聞くと「『おまえならできる』と言い聞かせている」
千葉さんはスタントマンを使わず、吹き替えなしでアクションシーンを演じることでも有名です。雅くんが「怖いことないんですか?」と聞くと「怖いですよ。当時誰もやってなかったことをするわけですから、やり方もわからないし、リハーサルで失敗したらそのシーンはなくなっちゃうんで、はじめの頃はぶっつけ本番でやることも多かったんですよ。車から飛行機に飛び移るシーンなんか失敗したら無事ではいられないんで、監督からも『できたらいいけどほんとに大丈夫か?』って聞かれて『大丈夫です』って自信満々で答えながら、内心では『おまえならできる、おまえならできる』って怖いから、自分に言い聞かせてましたね」。
そんな危険を冒さなくてもストーリーは完結できるけれど、「千葉真一にしかできないことをやりたかった」と生傷が絶えず、肉離れや骨折も数知れず、常に命がけで臨んでいたことを懐かしそうに、そして生き生きと話しておられました。人に任せず、毎回命がけで仕事をする姿は、一本の漫才、コントに集中する芸人とも相通ずるところでもあり、芸能界で長く活躍されている方の成功の理由でもあると思います。