南部虎弾さんを悼む…「人間、生きている間が花」と語り闘病もネタにパフォーマンス
それは糖尿病による壊死のはじまりで、放置すると足切断もあった。なぜ、どうしてと運命を恨みたくなるような場面だが、南部さんはこんな仰天エピソードを語った。
「まあ、酒も遊びも大好きで、夜ごと飲み歩いてビール生を5杯、焼酎ロックで同じくらい飲んでましたから。シメのラーメンがまた格別でね。何時間もかけて遠征したり、ホープ軒の味比べをしようと、千駄ケ谷やら吉祥寺店を食べ歩いたりしてたんですよ」
中高年になると、普通は控えるものではと向けても、「それでラーメンを断つようなオレじゃない」と、白い歯をのぞかせた。
■肉体労働のバイトで下積み、スポットライトようやく浴びる
それで肺に水がたまり、呼吸困難で救急搬送。気がついたらICUでベッドに手足を縛られ、全身に管が差し込まれることに。急性冠症候群による心不全で死にかけ、8時間に及ぶ心臓バイパス手術を受けていたと振り返った。こちらが驚くと、うれしそうに笑って、さらなるエピソードで畳みかけてくる。驚き呆れて、つい笑ってしまうと、満足そうにうなずくのであった。