元女子プロレスラー大森ゆかりさんはパートに出る主婦「パイプ椅子が並んでいると『飛びたいなぁ』って…」
静岡の食品製造工場でフルタイム勤務
88年にダンプ松本と共に引退。2人で「桃色豚隊(ピンクトントン)」というユニットで芸能界へ進出したが、ほどなくしてフェードアウト。ジャパン女子プロレスのコーチ、ダイエットを経験したあと、30歳で釣りの取材ライターに転身。美人で明るいキャラクターで専門番組から声がかかり、5年ほどレギュラー出演した。
「1カ月のうち20日間ぐらい海に出てたんですよ。漁師かよって(笑)。選手のころは試合会場ばかりで、辞めてからは海の上ばかり(笑)。船に酔うし、魚も好きじゃないし、食事は毎日舟盛りで飽きちゃうし。私、なんでやってたんだろう(笑)」
ロケ先の三宅島の船宿で働いていた10歳年下の男性と交際して、結婚。38歳で長女、40歳で次女を出産して、現在は静岡県内に住んでいる。平日は、食品製造の工場でフルタイムで働いている。22歳の次女は静岡県内の社会人、24歳の長女は上京し、服飾の学校に通っている。
「長女は女子プロレスラーのコスチュームにも興味を持ってるから、あちこち会場に行ってます。関係者の知り合いも増えて、ダンプとはLINE友達。私はあまり見なくなったけど、たまに生で見ると『受け身が怖い!』って力が入ってしまって、肩が凝っちゃう。仕事場に一斗缶があるんだけど、見ると『叩きたい!』って思うよ(笑)。娘の入学式とかでパイプ椅子が並んでいるのを見ると、『(自分が)飛びたいなぁ』って思うし。職業病って怖いね」
最近は娘に勧められ、インスタグラムを更新中。往年時を知る選手やOG、ファンとつながるきっかけになり楽しんでいるそうだ。
(取材・文=伊藤雅奈子)