著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

高木ブーの当たり役「雷様」秘話…「長さんに怒られる方がよくウケるの!」

公開日: 更新日:

 1969年から80年代と「8時だョ!全員集合」で日本中を大爆笑で席巻した、ザ・ドリフターズ高木ブーさん。

 当たり役といえば雰囲気とキャラクターがドンピシャでハマった「雷様」。番組のゲストでお話を伺った時も、一番楽しかったことに「みんな楽しかったけど、やっぱり雷様かな」と顔をほころばせていらっしゃいました。理由を聞くと「だってなんにもしなくていいんだもん」「台本なんてないの、その時の気分で話すだけだから」。

 トミーズの雅くんが「完全フリートーク?」と問うと「フリートークなんて上等なものじゃないですよ。ただの世間話」「構成台本もナシ?」「なんにもないの。だから間違えることがないから、長さんに怒られることも減ったの!」「減ったいうことはそれ(雷様)でも怒られてたんですか?」「もっと気の利いたこと言えないのかよ? ちょっとは考えなさいよ! とかはいつも言われてたかな」と、満面の笑み。

「笑てる場合やおまへんやん! コントの時はどうしてましたん? 覚えられへんのですか? 覚えへんのですか?」「どっちかっていうと覚えない方かな?」「覚えなはれ! 仕事ですやんか!? ウクレレの譜面とか覚えてはるでしょう?」「あれは好きなことだしハワイアンバンドは仕事だったからね」「いやいやコントも仕事ですやんか? 嫌いでしたん?」「好きですよ、楽しいし。でも僕が間違って長さんに怒られる方がよくウケるの! だからあれはあれでいいんじゃないかな」「ええことない! ええことない!」と畳み掛けると、「でも間違った時の方がちゃんとやった時よりウケるんだもん。じゃぁ、間違った方がいいでしょ?」とまるで禅問答のような愉快なブーさんでした。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  4. 4

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  5. 5

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  1. 6

    芸能界を去った中居正広氏と同じく白髪姿の小沢一敬…女性タレントが明かした近況

  2. 7

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性

  3. 8

    中居正広氏、石橋貴明に続く“セクハラ常習者”は戦々恐々 フジテレビ問題が日本版#MeToo運動へ

  4. 9

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  5. 10

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった