ジブリファン「買収は今夏に向けての布石だったのか?」の疑念…日テレ24時間テレビ放送強行に批判殺到
■悪意はなくとも「親会社」と「子会社」という力関係がある中での発注は悪手
同志社女子大学でメディアエンターテインメントを研究する影山貴彦教授は、「ジブリ買収が24時間テレビ実施の布石だったとは思わない」としながらも、「そもそも、今年については放送を中止すべき」と一刀両断。そのうえで、日テレがジブリにチャリTシャツのデザインを発注したことを「悪手」と批判した。
「悪意はなくとも『親会社』と『子会社』という力関係がある中で、よりにもよって不祥事が起きた翌年に、子会社にチャリティーTシャツをデザインさせるというのは悪手としか言いようがありません。買収のニュースを覚えていたジブリファンや視聴者からすれば、今回の出来事に対しては疑念を持って当然のことでしょう。今年のテーマ決定を伝える番組プロデューサーの声明を見ても、デザインを担当した宮崎吾朗監督の当初の反応が『決してポジティブではありませんでした』と書かれており、ジブリ側が相当悩んだ様子が伝わってきます」
併せて影山氏は、ただでさえ反対が多い中での24時間テレビの放送を行うことは、昨今の日テレに対する厳しい世論も絡み合い、「同局に対して非常に厳しいものになる」と警鐘を鳴らした。