著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

沖縄アクターズスクール創業者マキノ正幸が切り開いた沖縄が“芸能大国”になる日は近い

公開日: 更新日:

 1983年に那覇に設立されたアクターズ。実力重視の教育で地元から厳選した子をレッスンした。「沖縄はクオーターの子が多くなっていた時代。生まれ持ったリズム感と町中にあふれるビート音楽の環境で自然に体は動いていた」とマキノ氏は手応えを感じていた。なかでも際立った才能を持っていたのが安室奈美恵だった。

 友達の付き添いで見学に来て一緒に踊っていた姿を見て授業料なしでレッスンを受けさせた。

 マキノ氏は海外音楽に親しみ、ジャズに精通していた。ダンスは未経験でも、動きを見ただけで才能を見抜く眼力があった。

 アクターズで育てた安室やSPEEDDA PUMPを東京に送り込んだ。マキノ氏が供給した子を芸能プロが売り込むシステムを確立。沖縄ダンスミュージックは瞬く間に歌謡界を席巻した。音楽市場はにわかに活気づいた。新興勢力を歓迎する一方で、旧ジャニーズにとっては脅威だった?

「DA PUMPはジャニーズと競合することから、テレビ局のジャニーズへの忖度で歌番組出演がかなわない不遇の時代もあった」(テレビ関係者)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷が2026年WBCを辞退する可能性…二刀流継続へ「右肘3度目手術」は絶対避けたい深刻事情

  2. 2

    氷川きよし再始動で囁かれるファン離れ“2つの理由”…救いは「信仰」仲間からの強力支援

  3. 3

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 4

    広島1位・森下暢仁は“スーパー幼児”3歳で自転車を乗り回す

  5. 5

    巨人阿部監督は会見拒否…露呈した西舘勇陽の課題は「150.4」→「146.6」のスタミナ不足

  1. 6

    目黒蓮に「目黒いらない」と言われた“過去のトラウマ”…代役から這い上がった苦労人ゆえの重圧

  2. 7

    「Snow Man=めめ以外は演技下手」定着のリスク…旧ジャニのマルチ売りに見えてきた限界

  3. 8

    日本ハム万波中正にメジャースカウト熱視線!「マークする価値ある」と認めた注目ポイント

  4. 9

    大谷は連日の一発、メジャー6人目「40-40」目前…それでも「未来が見えない」根本原因

  5. 10

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様