セレブとはなんぞや? 日本版「スカイキャッスル」の楽しみ方と“伸びしろだらけ”俳優

公開日: 更新日:
コクハク

「スカイキャッスル」の“正しい”楽しみ方

【燃えよ!イケメンファイル】

 本家韓国版「SKYキャッスル」に比べてチープ過ぎる、と酷評されている「スカイキャッスル」(テレビ朝日系)ですが、私は毎週楽しみに拝見しております。

“富、名声、権力。華麗なる勝ち組セレブ妻たちが暮らす《高級住宅街「スカイキャッスル」》”が都心から離れた郊外の住宅地にしか見えなかだったり、スカイキャッスルタワーが安っぽいCGだったりと、いろいろ思うことはありますが、そんな些末なことで目くじらを立てるなどもってのほか。

 チープなところも含めて、日本版「スカイキャッスル」なのですから。別物として楽しみたいと思います。

 それにしても、「スカイキャッスル」の住民に同じ帝都病院の脳神経外科医が集まり過ぎているのは気になります。いくら名門といっても、しょせんは勤務医。そこまでセレブ暮らしできるとは思えないのですが…。

【写真特集】♥田辺誠一と大塚寧々の結婚発表会見♥(2005年撮影)

セレブとはなんぞや
 だったらいっそ大学病院の社宅の話にでもすれば、と思うのですが、それはそれでセレブ感が薄れてしまいます。

 そもそも日本人が思い浮かべるセレブって、デヴィ夫人とか、叶姉妹とか、神田うのとかで、果たしてホンモノのセレブを知っている人がどれほどいるというのでしょうか。

みんな大好きドロドロでギスギスな展開

 というわけで、改めて「スカイキャッスル」の魅力を。なんといっても、みんな大好きドロドロ展開、これに尽きます。昨今のドラマはシスターフッドかなにか知りませんが、女性同士が連携し、助け合うのが主流になっていますが、それは建て前で本音をいうなら、ドロドロやギスギスほどワクワクするものはありません。

 いつも優等生役の松下奈緒が、娘を名門校に合格させるためには、なんでもやるという悪キャラを演じています。その松下と対立するのが木村文乃です。ほかに、比嘉愛未、高橋メアリージュン、そして、担当した生徒を100%志望校に合格させるミステリアスな受験コーディネーターを小雪が演じています。

 このドラマは女性たちが主役で、夫は刺身の“ツマ程度”の存在ではありますが(ツマも大事)、イケメン的にはやはり夫たちに注目せざるを得ません(笑)。

ベスト・オブ・夫役の田辺誠一

 まずは松下演じる浅見紗英の夫・英世。田辺誠一が演じています。自己主張が強いわけでもなく、かといって存在感が薄いわけでもなく、女性が主人公のドラマで、夫役をやらせれば彼の右に出るものはいないほど適役でしょう。

 勝手なイメージですが、プライベートでも、妻・大塚寧々に主導権を握られているのでは、と思わせる空気を纏っています。

“3大ヒゲの似合う”イケメン俳優大谷亮平

 そして、木村文乃演じる南沢泉の夫・公平を大谷亮平が演じています。韓国ドラマに多数出演し、その後、日本に戻ってきた逆輸入俳優として出始めの頃は、ディーン・フジオカと比較されることも多かったのですが、2020年からは舞台「ボディーガード」で、主人公のフランク(映画はケビン・コスナー)を演じるなど新境地も開拓。

 竹野内豊斎藤工とともに3大ヒゲの似合うイケメン俳優(個人の意見です)としても注目しています。

伸びしろしかない15歳の坂元愛登

 そして、ふたりの息子、青葉を演じているのが坂元愛登。どこかで見たなと思ったら、「不適切にもほどがある!」(TBS系)で、吉田羊の息子・キヨシでした。

 2009年2月9日生まれ、まだ15歳。伸びしろしかありません。心なしか「ふてほど」の時よりもイケメン度が増したような…。数年後が楽しみです。兄の坂元美己登も俳優ということですが、兄弟共演などもあるのでしょうか。

 ドロドロドラマの中で唯一の癒しが青葉です。青葉がドロドロに巻き込まれず、最後まで笑顔でいられるようにと願ってやみません。



(ボルドー太田/イケメンソムリエ)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    悠仁さまは学習院ではなぜダメだった?大学進学で疲弊する宮内庁職員「もうやめたい」と悲鳴

  3. 3

    大阪府の8割の小売店でコメ品切れ発生だが…吉村知事「備蓄米放出しろ」が腑に落ちないワケ

  4. 4

    巨人「助っ人野手の獲得下手」汚名返上できた納得の理由…今年はなぜ2人とも“当たり”?

  5. 5

    そんなに女性天皇がいやなのか…最近の雅子皇后いじめの裏にあるもの

  1. 6

    佐々木朗希にメジャースカウト「合格点」も…“投げては休む”は米国で受け入れられるのか

  2. 7

    巨人・坂本勇人は《潔くユニホーム脱ぐべき》低迷でも“1年延命”で現役続行か

  3. 8

    故・川田亜子さんトラブル判明した「謎の最期」から16年…TBS安住紳一郎アナが“あの曲”を再び

  4. 9

    “異例の成績”報道の悠仁さまに東大の「共通テスト重視」が与える影響は?

  5. 10

    やす子に始まり、やす子に終わった…一体、誰のための「24時間テレビ」なのか