長距離ドライブ後に腰の違和感。痛みは再発と軽減を繰り返し…
腰痛患者さんには、長年の生活習慣が何層にも積み重なり、ある日突然、痛みに襲われるという方が少なくありません。
先日、我々のクリニックを訪ねて来られた千葉県にお住まいの49歳の男性の患者さんもそんな方でした。
「腰の違和感を覚えたのは長距離ドライブの後のことでした。その日に眠りについて寝返りをうった時に、急におしりから首にかけて痛みが走って、それからは両足がしびれてきて、座っているだけでもなんか不快感を感じるようになったんです。それでも病院には行かずにそのままにしていたら、数日でしびれは消えていきました」
その後しばらくしたある日、床にある物を拾おうとして腰を曲げた瞬間に痛みが走り、背骨が曲がったようになる、いわゆる疼痛性側弯を発症したといいます。これもまた数日間安静にしてストレッチしたら、違和感は残るものの改善したとのこと。
ただ、違和感があったので近くのクリニックを受診。CTスキャンとレントゲン検査の結果は、「脊柱管狭窄気味であり椎間板もつぶれ気味」というもので、通院することになるのですが、クリニックでは薬の処方以外の治療はなく、筋トレとストレッチを奨励されるのみでした。