千鳥・大悟から溢れ出る性格俳優の才 Netflix「トークサバイバー」の演技が話題、女性醜聞も肥やしに
シーズン1は2022年3月、シーズン2は23年10月に世界配信。今作が最終章となるため、特殊効果やセットは過去最大規模。シリーズを通じて千鳥の大悟(44)はドラマとトークの中心人物で、ノブ(44)はメインMCだ。
本作の魅力は、芸人たちが地上波などで話したことがないギリギリトークを展開するところだが、その陰に隠れがちな大悟の演技力も評価されている。
千鳥といえば、ミドル芸人のトップランカー。サンドウィッチマンや博多華丸・大吉、かまいたちやバナナマンらと肩を並べるレギュラー番組の多さで、「好感度芸人」や「好きな芸人」ランキングの上位常連。愛妻家で子煩悩である芸人が多いなか、大悟は2度も女性スキャンダルが発覚しても自身の不倫を否定せず。大の愛煙家で、酒好き。酔いが覚めないまま番組収録に臨むことが珍しくなく、好感度のイメージから程遠い昭和かたぎの芸人だ。
一方では、多忙をきわめてもコンビで吉本興業が管轄する常設劇場のルミネtheよしもとのステージに立ち、3年前には新作漫才による単独ライブを開催。泥くさい芸人マインドを忘れないことから、故・志村けんはあまたの後輩のなかでも特に大悟をかわいがった。今年4月期、大悟はさらに「大悟の芸人領収書」(日本テレビ系)と「開演まで30秒!THEパニックGP」(同)の2本のレギュラー番組を増やしたが、「トークサバイバー!」で時折見せる渋い演技に着目している演劇・ドラマ関係者は多いと、エンタメライターの伊藤雅奈子氏は言う。