SNSで情報が“タコツボ化”する危うさ…兵庫県知事選での影響めぐり「news zero」藤井貴彦アナが指摘
これはいわば、自分が欲している情報にのみアクセスしている状態。いわば「情報のタコツボ化」だ。
「米大統領選の際も指摘されていましたが、勢い、それは全体ではないし、偏ったものになりがちです。これにより、例えば“斎藤知事はハメられた、それをマスメディアは一切報じていない”という情報にばかり接していると、それがすべてだと思い込んでしまう現象が起きます。一般的にネット上の情報は、まさに玉石混交で、陰謀論をはじめ、裏付けの取れていない情報や改変された情報なども数多く含まれているので、うのみにしないほうがいいということは言えると思います」
井上氏はその対処法についてはこう続けた。
「検索という行為は、自分の欲しい情報にアクセスする最短距離ではあるのですが、今はそこにレコメンド機能が合体しており、それは避けることはできません。それで同じような情報にばかりさらされていると、その情報が唯一の真実であり、他の情報は目に入らないという状態に陥りやすい。それを避けるためには、あえて反対の意見を検索したり、できるだけ全体像がわかる情報にアクセスしたり、原典やオリジナルの意見に当たるなど、ネットの空間と自覚的に付き合うことが必要になってきます」