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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

向き不向きより…森香澄が向いている方向が、もはや「前」なのだ

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 独立当初から、森は芝居をやってみたいと公言していた。そもそも彼女は子供の頃からドラマが好きだった。最初にハマったのは小学生の頃に見た「花より男子」(TBS系)。「ドラマを見て泣いたり笑ったりする時間が自分にとっては大切で、ストレス発散になったりもしているので、どんなに忙しくてもドラマを見る時間は作る」ようにしているという彼女は、放送されている「ほぼ全作品。毎シーズンほとんど」を見ているという(マイナビ「マイナビニュース」23年11月26日)。

 そんな彼女にドラマ出演の機会が訪れたのは、予想以上に早かった。独立した年の8月に「ギフテッド」(フジテレビ系)に司会者役で出演すると、10~12月期の連ドラ「たとえあなたを忘れても」(テレビ朝日系)にプロのピアニスト役でレギュラー出演。3歳の頃からピアノを習い、プロも目指すほどだったという技術が生かされた。今年に入ると「オトナの授業」(TOKYO MX)などで主演も経験した。

 さまざまなジャンルの仕事をすることで、もちろんネガティブな意見を目にすることもある。けれど、もともとポジティブな性格。「これは向いていないんじゃないか」と思い悩むことはあまりない。「向き不向きより前向き」がモットーだという(ネットネイティブ「モデルプレス」24年6月7日)。

 いまは得意の歌やダンスを生かして、ミュージカルにも挑戦したいとも語っている。彼女は常に前を向いている。いや、森香澄が向いている方向が、もはや「前」なのだ。

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