室井佑月作家
1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび！」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」（講談社）、「ラブ ファイアー」（集英社文庫）など。
本来、メディアがやるべきことは…
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彼がしたことってなんなのさ。みんなは知ってて意見をいってるの？ 女性が命の危険まで感じたと告発し、中居さんが解決金として9千万円を支払った。しかし、彼の弁護士は暴力などは振るってないといっている。
今はXなどもあり、誰も彼も意見をいう。何があったかよくわからないにもかかわらず、競うように意見をいう。意見をいうのは悪いことじゃない。しかし、これでいいのかね？
被害者は守られなければならない。第三者が加害者へ止まらぬ加害を加えれば、そのことでさらに被害者が追い詰められることにならないか？
そして、加害者に対する罰も、実際の罪の重さに応じて誰もが等しく科せられるものでなくてはならない。
メディアが悪いような気がしてる。思い返せば、故ジャニー喜多川さんの性加害が公になったときもそうだった。ジャニーさんが生きているときは、小さな煙が上がれば周到にもみ消してきた側だろうに、もう怖くないとなると、正義ヅラしていきなり叩く側にまわるのだった。
