フジテレビ連ドラで月9『119』だけが好調…ドラマレビューからにじむ令和の若者世代からの共感
「『119』は毎回、人気声優を出演させている。声優ファンはとにかく熱量が高い。推しの声優が関わっているものなら何でも応援します。そのあたりの新しい“時代感覚”も、制作陣が持ち合わせているのでしょうね」
もちろん好調の理由には「月9」という老舗ブランドの力もないわけじゃない。
「《月9なら一度は出てみたい》という思いは、俳優さんだけじゃなくて脚本家にもある。看板枠なので他よりお金もかけられて、面白いドラマが作りやすい“土台”があるのは確かでしょう。ただ、かつての黄金期の月9は、俳優さんの輝きと、現場の勢いとノリだけに任せて作っていた感じだったのが、最近のフジのドラマの中には、業界的にはまだ無名の脚本家を使ってみたりと挑戦的な作品があったりする。面白いもの作ろうという意欲を感じますね。『119』もそうですが、制作陣の感覚が若返っているような……」(前出の山下真夏氏)
そもそも清野も月9初主演だ。月9じゃないが、2022年にヒットした川口春奈(30)主演の『silent』も、前年にヤングシナリオ大賞を受賞したばかりの生方美久氏の初の連ドラ脚本ということで話題になった。フジテレビ関係者がこう明かす。