日出郎さん NYでゲイ文化に触れ帰国すると“過去の人”に
お茶の間に登場したのは80年代初め。「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」や「タモリ倶楽部」「ボキャブラ天国」などの番組でお笑い芸人を食ってしまう強烈な個性で人気を呼んだ。
「『天才・たけし――』ではレギュラーを10年。人間大砲とか人間ジェットコースターなどをやらされました。それがウケたのか、あちこちから声がかかり、最盛期には週10本ほどレギュラーを抱えてた。たけしさん、タモリさん、さんまさんにはイジられ、可愛がっていただいたわ」
しかし、95年以降、表舞台から姿を消す。
「自分の時間を持てないことに嫌気がさし、それで活動を停止したのよ。その後は5年ほどアメリカ暮らし。有名なル・ポールなどゲイのアーティストたちの活躍に感動したものよ。それで日本でもゲイの地位を高めなくちゃと思って帰ってきたら、すでに過去の人だった、ハハハ」
目下、力を入れているのは役者。08年、「デブチャンズ11」で初舞台を踏んで以来、毎年、ステージに立っている。
「今年は2本ね。3月に『男おいらん』に出させていただき、来月(3~6日)は品川のスクエア荏原・ひらつかホールで『元禄仇討ち裏事情~それぞれの忠臣蔵』が控えてます。面白いこと請け合い。ぜひ見に来てちょうだい」