暴露された黒い借金 清原被告は裏社会との縁を断てるのか
本紙ですでに報じたように、清原被告は巨人に端を発する野球賭博騒動が起きた際、目をかけていた後輩OBの名前が賭博関与者として週刊誌に書かれるとの情報を聞き、山口組関係者に記事のもみ消しを頼んでいる。
冒頭で紹介した写真誌「フラッシュ」の記事でも、元タニマチの会社社長が〈清原は弘道会の竹内照明会長のことを『親分』と呼んでいた。別の弘道会幹部のことは『兄貴』だった〉と証言している。清原被告が「親分」と呼ぶ竹内会長は、6代目山口組の若頭補佐で山口組7代目組長の最有力候補と目される人間だ。
全身に入れ墨を彫り、そういう人間を「親分」と呼んでカネの世話になったり、トラブルの処理を頼む。とてもカタギとは呼べないヤクザもどきである。だから当初、清原被告を逮捕した警視庁もその背後関係に重大な関心を寄せていたのだろう。
そもそも、覚醒剤の背後には必ず暴力団がいるものだ。清原被告がシャブにのめり込む過程で、入手経路を含めた黒い交友関係があぶり出されてしかるべきなのに、裁判ではほとんどなにも明らかにされなかった。清原被告の一件でパクられたのも、末端の密売人ひとりだけ。つまり、現役時代から清原被告の周辺にいたであろう暴力団とヤクザは、今もそのまま近い距離に存在している可能性が高いのだ。