脳性マヒ男性役に挑戦 リリー・フランキー主演映画を語る
「撮影中はずっと座っていられるので楽でした!いや本当にコレ欲しい。繊細な動きもできるし坂や段差も越える馬力があるので、ウチから銀座まで15分で着くと思います。熊篠の手の動きとかはいつも見ていたので演技に違和感はなかったのですが、彼の不便さも思い起こしました。話しているときは普通でも、いざ食事になると口に運ぶのが大変だったり、バリアフリーってうたいながらトイレがバリアフリーじゃなくて行けないところも多い。彼らはトイレの都合があるから外で暴飲暴食はしないで節制しているんですよ」
■“障害者の娯楽映画”として楽しんで
熊篠氏は障害者の性を解放する運動を主宰している。
「セックスしたいと思っていることを健常者に知ってもらおうという趣旨です。実は、『本心を知られるとボランティアが離れてしまう』と危惧する反対派もいるんです。でも、そもそも障害者をチンポも勃たないし性欲もないと聖人化してしまうのは健常者の傲慢……なんて言っていたら、いいタイミングで乙武君も不倫してくれて! 世間が障害に関係なく、単に『不倫が良くない』という世の中になるべきだと僕は思います」