原点は宮崎アニメ 映画「新感染」監督語る日本公開の思い
日本での初公開作品となる「新感染 ファイナル・エクスプレス」(9月1日公開)を皮切りに、3本もの映画が立て続けに公開される韓国のヨン・サンホ監督。これまで社会派のアニメ監督として活躍していたが、自身初の実写作品となる「新感染――」が本国でその年ナンバーワンとなる大ヒット。すでにハリウッドリメークも決まるなど、いま一番勢いのある韓流監督に日本上陸への思いを聞いてみた。
「じつはもともとアニメ監督になろうと思ったきっかけは宮崎アニメと出合ったことなんです。一番大好きなのは『紅の豚』ですが、押井守監督や湯浅政明監督、今敏監督の『東京ゴッドファーザーズ』なども大好き。それこそ普通の日本人以上にのめりこんで見てきましたから、私の作品には日本アニメの影響がきっと随所に見られると思います」
韓国の誇る高速鉄道KTXの車内で、人間を凶暴化させるウイルス感染が広まるパニックホラー。ファンドマネジャーのソグ(コン・ユ)は幼い愛娘を守るため、運転士や他の乗客らと協力しつつ必死のサバイバルに挑む。すでに感染者は全土に広がり国家非常事態宣言が出されているため、列車は走り続けるほかなく、映画史上まれにみるハイスピードな密室ゾンビ映画になっている。