72歳のAV男優に聞いた 若さのヒケツは?ギャラは1本いくら
撮影中の腹上死“ビンビン”コロリが夢
それからさまざまなAV作品に出演。特に思い出に残っているのは、海辺のオープンカーで野外撮影した作品だという。
「今から8年ほど前ですかね。お相手は当時32歳の女優さん。私は会社の会長役で、秘書役の彼女を連れて海まで来たという設定です。3月だというのに半袖のアロハで、砂浜沿いの道で絡みました。オープンカーだから寒くてねえ。だけど彼女が情熱的で、監督の指示を聞いている時もキスする唇を離さない。そうなると私もがぜんヤル気が違ってきます。彼女のおかげで過酷な撮影を乗り切ることができました」
今も現役の山田さんは、体力づくりを欠かさない。基本は腹筋に背筋、スクワット。特にスクワットは暇さえあればやっているという。
「腰を動かすためには腕より下半身。ですが、やり過ぎないようにしています。老人役なのに腹筋が割れていたらイメージが崩れますからね」
もっと大事なのは食事。平均的に何でも食べるのが一番だそうだが、いろいろ試した中で特にイイのが「タマネギ」だそう。
「血液がサラサラになって血行が良くなるからでしょうか。あとはネバネバ系、タンパク質豊富な納豆や豆腐、肉類、亜鉛を含む牡蠣なども効果を実感しています」
そして口腔ケアは女優に対するエチケットも兼ねて、1回最低30分かけて行うという。今もすべて自分の歯だそうだ。
■女性を喜ばせるコツは?
まさに“スーパーシニア”の山田さん。とはいえ、体力面では若い男優には勝てないだろう。それでも女をイカすヒケツなどはあるのか。
「触る、舐める、これを執拗にやることですね。性交に至るまでの過程でいかに女性を喜ばすか。吸ったり、体と体を重ね合わせたり。もともと私が舐めるのが大好き。もう女性の体中、全部舐めたいですからね。ハハ」
ギャラは1本3万~5万円。相場も下がっており、こなせる現場の数も減っているが、商売をやっていた時の蓄財や年金があるので生活には困っていないという。すなわちAVは“生きがい”なのだろう。
「できるだけシニアものは減らさずに作り続けていって欲しいですよね。なくなったら寂しいですから。私もできる限り出演し続けます。そして夢は撮影中に“腹上死”すること。ピンピンならぬ“ビンビン”コロリですよ。監督からは“迷惑だからやめてね”って言われてますけど(笑い)」
まさに、老いてますます盛ん。男ならこうありたい!
(取材・文=いからしひろき)
▽山田裕二(やまだ・ゆうじ)1947年生まれ。52歳で自ら経営していた毛皮商を廃業し、2年の休養後、エキストラ俳優に。56歳でAV男優デビュー。72歳の現在も現役で活躍中。代表作は「禁断介護」(グローリークエスト)など。