日常生活をひと工夫 「マイナス10歳の体」を手に入れる
体が年老いていくと、気持ちまで老け込んでしまう。14年こそは「マイナス10歳の体」を手に入れて、若々しさを取り戻したい。「老化は治せる」の著者で、練馬光が丘病院リウマチ内科顧問の後藤眞医師に詳しく聞いた。
(1)光を浴び過ぎない…皮膚科医の間では〈光老化〉という言葉がよく使われる。紫外線を浴びると皮膚は炎症を起こし、シミ、シワ、肌のたるみといった皮膚の老化の原因になる。
それだけではない。皮膚の細胞にも炎症が起こり、「サイトカイン」というタンパク質が放出される。サイトカインは細菌やウイルスを攻撃するが、同時に自分の体の細胞も傷つけ、血管や血糖調節の働きを悪くする。結果、動脈硬化や皮膚がんなどさまざまな病気が引き起こされる。
「昔は〈健康のために太陽の光を浴びた方がいい〉といわれていました。しかし、普通に生活していれば紫外線を浴びる。それで十分。浴び過ぎないように、紫外線予防のクリームの塗布やサングラスの着用をお勧めします。健康にいいからと日中にウオーキングやジョギングをするのは、老化促進につながります」