塩分は無意識に取り過ぎている…「食べて減塩」3つのポイント
高血圧患者の食塩摂取量は、自覚している以上に多いことが分かった。
国立循環器病研究センター病院高血圧・腎臓科の大田祐子氏が、10月の日本高血圧学会で報告した。調査対象者は、高血圧専門外来に通院中の高血圧患者330人と、一般内科開業医に通院中の高血圧患者200人。
大田氏によると、食塩摂取量は、専門外来に通院している患者の方が一般内科外来患者よりも少ないが、食塩摂取量の目標達成率はどちらも低かった。さらには、食塩を目標値以上に摂取している患者の多くが、「自分の食塩摂取量は少ない」と考えていた。
東京都健康長寿医療センター・桑島巌顧問(高血圧外来)がこう指摘する。
「家庭での食事の減塩には気をつけていても、外食が多いためにトータルの摂取量が多い患者さんや、減塩を心掛けているといいながらも漬物に習慣的に醤油をかけたりして、無意識に塩分を多く取っている患者さんがいます。本当に減塩になっているのかを知ることが重要です」
役立つのは食事メモだ。よく食べているメニューが、意外に塩分が多い場合がある。