薬が効かない7割の人に吉報! うつ病は「磁気刺激」で治す
「SSRIやSNRIを3種類服用しても寛解に至らない場合、4剤目の薬を試した時の寛解率は約7%ですが、rTMSだと18%です。これもメリットだと思います」
一方、デメリットは患者の時間的負担が大きいこと。rTMSは1回約40分かかる。これを週5日、4~6週間続けなくてはならない。通院で受けるにしろ、入院で受けるにしろ、拘束時間が長い。ちなみに、メリットの箇所で“痛みは耐えられないほどではない”と述べたが、これは、やり始めは痛いが、回数を重ねるうちに“痛みを感じなくなる”という意味も含まれている。
「従来のうつ病治療の第3ステップは脳に電気けいれんを与える電気けいれん療法です。しかし、rTMSが普及すれば、第1ステップと第2ステップの間にもうひとつ治療法が入ることになり、選択肢が増えます」
実用化が待ち望まれる。