心電図じゃ見つからない 「心臓異常なし」は信用できない

公開日: 更新日:

 健診や人間ドックで「心臓は異常なし」と言われていても、安心してはいけない。それらで行われる“通常の検査”では、心臓の病変を完全には見つけられないというのだ。心臓の画像診断を専門にする「心臓画像クリニック飯田橋」の寺島正浩院長に話を聞いた。

■前触れもなく起こる心筋梗塞で米国人の50%が死亡

 健診はもちろん、「心臓が心配なので診てほしい」と受診した場合の検診でも、一般的に行われるのは心電図と胸部レントゲンだ。しかし、寺島院長は「これらは不整脈や心不全の診断には有効ですが、心臓そのものを視覚化することができず、心臓の血管の状態を見るには向いていません」と指摘する。

 心筋梗塞などの病気は、冠動脈(心臓を養う血管)に脂質が沈着してプラークを形成し、血管が徐々に狭窄(きょうさく)する動脈硬化が基礎。そのプラークが突然破裂し、心筋梗塞が起こるのだ。

 脂質沈着、狭窄、プラーク付着といった血管の動脈硬化による変化は、心電図と胸部レントゲンではチェックが不可能。何で見ればいいかというとMRIだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭