心電図じゃ見つからない 「心臓異常なし」は信用できない

公開日: 更新日:

 健診や人間ドックで「心臓は異常なし」と言われていても、安心してはいけない。それらで行われる“通常の検査”では、心臓の病変を完全には見つけられないというのだ。心臓の画像診断を専門にする「心臓画像クリニック飯田橋」の寺島正浩院長に話を聞いた。

■前触れもなく起こる心筋梗塞で米国人の50%が死亡

 健診はもちろん、「心臓が心配なので診てほしい」と受診した場合の検診でも、一般的に行われるのは心電図と胸部レントゲンだ。しかし、寺島院長は「これらは不整脈や心不全の診断には有効ですが、心臓そのものを視覚化することができず、心臓の血管の状態を見るには向いていません」と指摘する。

 心筋梗塞などの病気は、冠動脈(心臓を養う血管)に脂質が沈着してプラークを形成し、血管が徐々に狭窄(きょうさく)する動脈硬化が基礎。そのプラークが突然破裂し、心筋梗塞が起こるのだ。

 脂質沈着、狭窄、プラーク付着といった血管の動脈硬化による変化は、心電図と胸部レントゲンではチェックが不可能。何で見ればいいかというとMRIだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出