レントゲン異常なし その腰痛は内臓疾患が原因だ

公開日: 更新日:

 腰痛持ちは結構多いが、それは年齢や一時的な疲れのせいばかりだろうか? 実は痛みの原因が骨や筋肉以外のところにあるケースは少なくない。痛みの専門家に詳しく話を聞いた。

「腰の痛みを訴えて来る患者さんの中には、内臓系疾患が原因の方が少なからずいます。整形外科などを受診して、レントゲンを撮っても異常がないと言われたような人は、まずこれを疑ってかかりますね」

 こう言うのは、東京・豊島区のペインクリニック内科「寺田クリニック」の寺田壮冶院長だ。

「原因が内臓からくるものかどうかは、血液検査やMRIなどですぐ分かります。ただし、厄介なのは骨や筋肉からくる痛みと、内臓系疾患の痛みの感じ方が似ているということ。どちらも、ドーン、ドーンと体に響くような痛みで、区別がつきにくい。ですので、原因が分からないまま、とりあえず湿布を貼ってごまかしているという人がけっこう多いんです」

 寺田院長によると、腰痛を伴う内臓の病気でありがちなのは「大腸がん」「肝炎」「すい炎」「腎炎」など。その他、「胃炎」「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」「尿道結石」「膀胱がん」「腹部大動脈瘤」などなど、主な内臓系の病気のほとんどが腰痛を伴うと考えていい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動