体が休まり疲れも取れる 「うつぶせ睡眠」はメリット多し
ぐっすり眠るためには、実は寝ている時の体勢が大切だ。とくに気にもせずあおむけに寝ている人がほとんどだろうが、うつぶせに寝てみたら熟睡できたという人もたくさんいる。
「睡眠時間が短くても、体が休まって疲れが取れる」
全国で睡眠セミナーを開催している作業療法士の菅原洋平氏によると、うつぶせ寝を試してもらったサラリーマンからこんな声が多く寄せられるという。
人間はもともと4足歩行の動物で、内臓は体の前側に配置されている。あおむけに寝ると、重力の影響で内臓は体の後ろ側に引っ張られ、圧迫された状態になってしまう。人間にとってうつぶせは“自然”な体勢なのだ。
寝ている最中の呼吸を考えた場合も、うつぶせになるのは理にかなっている。
■代謝がアップする効果も
呼吸する際は肋骨が動いて肺が膨らむスペースがつくられる。1~10番の肋骨が関係していて、上から3番目までは体の前面側に動く。胸式呼吸をしている時は、その動きで肺が膨らむスペースができる。4番目から10番目までの肋骨は横や背中の方向に動く。腹式呼吸をする時はこちらの動きをスムーズにしてやることが重要だ。