体が休まり疲れも取れる 「うつぶせ睡眠」はメリット多し
「人間は睡眠中に腹式呼吸をしていて、肺は横や背中側に大きく膨らみます。あおむけに寝ていると、横や背中側に開くはずの4番目から10番目の肋骨がブロックされて、動きが妨げられてしまいます。逆にうつぶせ寝は、胸式呼吸の際に開く1番目から3番目までの肋骨の動きをブロックして、4番目から10番目の肋骨は開きやすくなります。自然に腹式呼吸になるのです」(菅原氏)
腹式呼吸は1回の呼吸で空気を換気できる量が多い。肺が大きく膨らむ分、筋肉も大きく動くので、代謝がアップする効果もある。
「うつぶせ寝はよだれや痰(たん)も排出されやすくなります。よだれや痰は、吸い込んで体内にたまった菌を体外に排出する役割があります。あおむけに寝ていると、よだれや痰は気管と食道の間を行ったり来たりしている状態になり、体内で増殖してしまうのです」(菅原氏)
うつぶせ寝はメリットだらけなのだ。
■呼吸しやすい体勢を探す
ただし、うつぶせに寝る時は、正しい体勢を意識することが重要だ。写真を参考に、重力に身を任せつつ自分なりに呼吸がしやすい楽な体勢を探してみよう。