5人に1人の女性が悩む「骨盤臓器脱」に画期的な治療法

公開日: 更新日:

「骨盤臓器脱」は、子宮、膀胱、直腸など骨盤内の臓器が膣から下がり、出てくる女性の病気だ。かつては子宮脱、膀胱脱、直腸瘤などと呼ばれていた。
 一般的には子宮脱がよく知られているが、出てくる臓器は膀胱が64%、直腸が22%、子宮が14%。
 これら骨盤臓器脱の患者は想像以上に多く、アメリカの大規模な疫学調査では、80歳までに骨盤臓器脱または尿失禁の治療が必要な女性は5人に1人だった。

 亀田メディカルセンター・ウロギネコロジーセンター長の野村昌良医師が言う。
「恥じらいから病院を受診できないでいる女性は非常に多い。ウロギネコロジーは婦人科と泌尿器科の中間に当たる科で、骨盤臓器脱や尿失禁などを診るのですが、日本ではまだ少なく、婦人科で<子宮脱は診るけど膀胱脱はここでは…>と言われたり、泌尿器科でその逆を言われたりするケースも珍しくありません」

 症状は、「お腹の中が下がった感じで気持ち悪い」「ピンポン球のようなものが膣から出てきた」「股間に何か挟まっている感じがする」「イスに座ると陰部の辺りで何かが押し込まれるような感じがする」など。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動