治療期間も時間も短い「がん自由診療」効果と費用を調査した
費用は、東京放射線クリニックで150万円~、クリニックC4では230万円~。確かに高額だが、どちらの病院も独特の重苦しさがなく、精神的なストレスは少ない。1年以上の治療や長期間の入院を考えれば、費用は大差ないかもしれないし、働き続けられればいずれ回収できるという考え方もある。
■自己責任のリスク、「混合診療」には要注意
もっとも、「なんでもかんでも自由診療がいい」と飛びつくのは早計だ。
「当院では、患部に応じて最適に最小限に照射しますが、放射線の種類でも得意不得意があります。最新マシンが自分の病状に合うとは限りません。自由診療は選択肢がいくらでもある。その分、自分も勉強して、見極めなければいけません」(青木氏)
通常の保険診療と並行して自由診療を受診すると「混合診療」となり、これまで受けていた保険診療分も自由診療とみなされ、さかのぼって差額を国から請求されるケースもある。事前確認が必要だ。
「高額の治療費は、民間の医療保険でカバーすればいい」と考える人もいるだろうが、アテが外れてしまうケースも。
「日帰り手術だと給付金が出ないケースや、先進医療特約をつけていても先進医療認定病院でないと給付対象外となるケースもあります」(アフラック広報担当者)
治療内容、費用面も事前に調べておく必要があるのだ。