【糖尿病】治療はやはり専門病院で 病院“渡り鳥”にならない
「糖尿病」で怖い3大合併症は「神経障害」「網膜症」「腎症」だ。ほかに血管障害や脳血管疾患などもある。
20年間、糖尿病の治療を受け続けている無職、大泉雅俊さん(仮名、66歳=東京・練馬区)は、心筋梗塞の手術を2度も受けた。
1度目は5年前だった。
「自宅近くの理髪店でヒゲを剃っていたときでした。急に胸が圧迫されるような痛みを覚えたのです。そこから200メートル先に、いつも糖尿病の薬をもらっているクリニックがあり、なんとか歩いてそこまでたどり着き、命拾いしました」
院長にニトロを飲ませてもらい、救急車で日大板橋病院(東京・板橋区)に搬送された。
すぐ手術室に入り、「風船(バルーン)治療」を受ける。先端にバルーンを付けたカテーテルを冠動脈に挿入し、狭窄部を広げる療法だ。
約2週間の入院。入院費用は自己負担で4万円だった。
大泉さんは毎日、血糖値を下げる薬や血管拡張剤など約10種類の薬を服用している。