“健康効果”ハードル低く 新「機能性表示食品」要注意ポイント

公開日: 更新日:

 4月から新しく「機能性表示食品制度」がスタートした。これまでの「特定保健用食品(トクホ)」と「栄養機能食品」に続く第3の食品表示制度で、“健康効果”を謳うことができる食品の範囲が拡大された。惑わされないようにしたい。

「〇〇は△△の健康維持を助ける栄養素です」

 近いうちにスーパーやコンビニは、こんな“健康効果”を謳った食品であふれ返ることになる。

 今回の新制度では、生鮮食品、加工食品、サプリメントなど、ほぼすべての食品が対象になる。「〇〇に効く」「〇〇を治す」などと病気の治療や予防効果については表示できないが、「体のどの部分の健康に役立つのか」「どの成分がどうやって機能するのか」など、健康の維持や増進の範囲なら、科学的根拠となる資料を提出するだけで、国の事前審査がなくても表示できる。しかも、すでに発表されている過去の研究論文を科学的根拠として使うことができるため、ハードルがガクンと下がった。

 消費者庁は、人員を強化して違反表示を取り締まる方針を打ち出しているが、玉石混交の“健康食品”が入り乱れるのは間違いない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された