症状消えても完治ではない 歯の健康は「メンテナンス」が肝心

公開日: 更新日:

「そうやって“壊滅状態”に至った人が、定年後にいらっしゃるのです。痛んで抜く歯の本数が多いほど、噛み合わせのバランスが崩れ、全体へ及ぼす影響が大きくなります。治療費も高額になり、食べられない食品が増えていきます」

■“歯科ジプシー”になる患者も

 ナス、漬物、粗びきソーセージ、かっぱ巻き、焼き肉、ホタテやタコといった魚介類など、噛み切れないために食べられなくなる食品は想像以上に多い。結果、「定年後は旅行をしておいしいものを食べたい」といった希望がついえてしまう。定期的にメンテナンスをしていた妻はなんでも食べられるので、「それを見るにつけ、腹立たしい」とこぼす男性もいるという。

「入れ歯、ブリッジ、インプラントという治療方法もありますが、これはこれで、『治したはずなのにトラブルが出てきた』と訴えて歯科医院を転々とする“歯科ジプシー”になっている患者さんも珍しくありません」

 入れ歯ひとつとってもさまざまな材料があり、質はピンキリだ。口の中は骨格や歯のつくりなど人によって異なり、歯周病による“損傷度”も違う。最新の質のいい材料を使い、各人に合うように何度もチェックをしようとすれば、保険の適用でカバーできないところも出てくるし、費用もそれなりにかかる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出