市販の「歯磨き剤」には危ない化学合成物質がテンコ盛り
朝晩はもちろん、昼食後にも会社の洗面所でせっせと歯磨きをしている人もいるだろう。虫歯、歯槽膿漏、口臭の予防に効果的なのは間違いないが、市販の歯磨き剤を使っていると、逆効果にもなりかねない。
虫歯や歯周病を予防するためには、歯と歯茎にたまった歯垢(プラーク)を取り除く歯磨きが欠かせない。
歯垢は、食べかすや細菌、細菌の代謝物からなる物質で、歯垢の中で繁殖した細菌がさまざまな口内トラブルを引き起こす。水に溶けないため、適切なブラッシングでしっかり除去することが必要だ。
その際、歯ブラシと一緒に市販の歯磨き剤を使っている人がほとんどだろう。最近は、薬用成分を含むものが多く販売され、テレビでは「歯周病を防ぐ」などと盛んにCMが流されている。
しかし、この歯磨き剤が、逆に歯周病を招く一因になっているという。
「体を壊す13の医薬品・生活用品・化粧品」(幻冬舎新書)の著者で、科学ジャーナリストの渡辺雄二氏は言う。