【高気圧酸素】荏原病院・脳神経外科(東京・大田区)
減圧症や空気塞栓症以外では、突発性難聴、一酸化炭素中毒、腸閉塞、網膜動脈閉塞症などの治療に使われる。副作用は鼓膜への負担だが、「耳抜き」ができれば問題ないという。
「最近は、がん患者さんの放射線治療後の壊死、出血、びらんなどの副作用に対する治療も増えています。ほとんどが他院からの紹介です」
治療回数は、疾患や状態に応じて複数回繰り返して行う。減圧症や空気塞栓症、一酸化炭素中毒の9割以上は症状が改善するという。年間約4500件の実施数は全国でもトップクラスだ。