専門医が解説 がん細胞だけを攻撃する最新放射線治療とは

公開日: 更新日:

 いいことずくめのように聞こえるが、がんの放射線治療というと、重粒子線治療に代表されるように巨大施設と莫大な費用が必要なイメージがある。にもかかわらず、前立腺がんのように他の治療法に対する優越性を示せないのではないか、という疑問は残る。

「BNCTの施設費用は、重粒子線や陽子線などの放射線治療施設ほど巨額にはならないのではないかと考えています。最近は、効果のある抗がん剤が次々発売されていますが、抗がん剤は基本的にずっと飲み続けなければならず、その薬剤費を合算すると莫大です。しかし、BNCTなら1回の治療で済む。がん患者のフトコロにも優しいのではないか」

 ホウ素化合物投与後にPET検査することで、より効果的な治療も行える。

 いずれにせよ、がん治療に新たな選択肢が加わるのは喜ばしいこと。今後の動きに注目だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭