女優・シャンソン歌手・画家 藤田三保子さん(62) 膠原病

公開日: 更新日:

 ところが、「薬を飲んでいる間は妊娠しちゃいけない」と言われていたのに、妊娠してしまったんです。34歳でした。

 医師から「身体障害児が生まれる確率が通常の25倍」と言われ、人生で一番悩みました。毎日決意が変わり、どうしたらいいのかわからない。そんなとき、救ってくれたのが担当してくれた妊娠腎の先生でした。同じ種類の病気で出産経験もある先生は、悩む私に力強く「藤田さん、産んでから考えなさい」と言葉をかけてくれたんです。そう言われて“母親の強さってこれなんだ!”と思いましたね。それまで、どうにも整理できなかったことが、ストンと腑に落ちて産む決意が固まり、無事に女の子を出産することができました。

 五体満足で生まれてくれたから言えることかもしれません。でも、彼女を産んだから今の自分があるんです。生まれたとき、“この子が20歳になったとき、イキイキと輝いている自分でありたい、表現者でいたい”と思いました。間違っても“昔は有名な女優だったのよ”とは言いたくない。だからいろいろなことに挑戦できた。


 一生飲み続けると思っていたステロイドも、病院を替えたら「ステロイドは切る方向でいく」と言われ、その5年後、50歳手前で本当に終了になりました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  3. 3

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  4. 4

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  5. 5

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  1. 6

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  2. 7

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  3. 8

    芳根京子《昭和新婚ラブコメ》はトップクラスの高評価!「話題性」「考察」なしの“スローなドラマ”が人気の背景

  4. 9

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 10

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ