40代以上の男性も患者に 大人の「矯正歯科治療」早わかり
「全国共通の目安として、日本矯正歯科学会の『認定医』、または『専門医』の資格を持つ開業医を選ぶこと。大学病院でも構いません。加えて、日本臨床矯正歯科医会が推奨する『矯正歯科診療所受診の6つの指針』も参考にしてください」
6つの指針とは、(1)頭部X線写真による検査をしているか(2)精密検査・分析・診断を行ったうえで治療を行っているか(3)治療計画・治療費を事前に説明しているか(4)治療中の転医や治療費精算を治療前に説明しているか(5)常勤の矯正歯科医がいるか⑥専門の歯科医衛生士がいるか――である。
■費用は80万円~120万円
治療期間は、大人になると子供に比べ歯の動きが遅くなる傾向があるため、ブレースとワイヤを2~3年、歯列を安定させるためにリテーナーを使用してさらに2~3年かかるという。長期治療の覚悟が必要だ。費用は、一般的な矯正歯科治療は保険適用外なので80万~120万円程度かかる。決して安くはない。
また、矯正歯科治療は担当医を安易に変更することが難しいため、治療開始前に何人かの医師からしっかり話を聞き、慎重に受診先を決めたい。
矯正歯科は費用と時間はかかるが、見た目を整えること以上に、歯を正しく機能させ、年老いても自分の歯を保ち続けられるようにする効果がある。
悩んでいる人は、メリットとデメリットを納得いくまでじっくり検討しよう。