運動能力、発音にも影響 失うと“老化”に拍車「奥歯の守り方」
「ハマラメ」という言葉をご存じだろうか? 実はコレ、男性の体が老化する順番を指すのだそうだ。最初に「ハ(歯)」、次に「マラ(男性自身)」、最後に「メ(目)」がダメになるという。最初に老化が表れる歯の中で、とくに気をつけたいのが奥歯だ。失うと噛む力が一気になくなり、運動能力が減少したり、発音が不明瞭になるなど老化に拍車がかかる。そればかりか病気にもなりやすい。奥歯を守るにはどうしたらいいのか?
奥歯は歯列の最も後方にある歯で、成人の場合、左右上下に各2本(第1、2大臼歯)ずつ、計8本ある。
「その役割は、食べ物をすりつぶして消化や栄養の吸収を助けるほか、発音にも影響します。実際、奥歯を失うとハ行、ラ行の発音が不明瞭になるといわれています。噛み締められないため運動や力仕事に必要な瞬発力を失ったり、歯列が壊れて顔の輪郭が変わったりもする。脳への刺激が減り、記憶力にも関係するといわれています」
こう言うのは自由診療歯科医師で「八重洲歯科クリニック」(東京・京橋)の木村陽介院長だ。
それほど重要な奥歯だが、ほかの歯に比べて寿命は短い。