世界で初めて全身麻酔下の乳がん摘出に成功した日本人

公開日: 更新日:

 全身麻酔による乳がん摘出手術を世界で初めて行ったのは日本人だということをご存じですか? その名は華岡青洲。江戸時代の外科医です。今から212年前の1804年10月13日、60歳の女性に対して全身麻酔による乳がんの摘出手術に成功しました。それを記念して日本麻酔科学会は明日10月13日を「麻酔の日」と制定しています。

 華岡は手術での患者の苦しみを和らげたいと考え、麻酔薬の研究を開始。実験台となることを申し出た実母の死と妻の失明という犠牲のもとに麻酔薬「通仙散」を完成させました。その後、華岡は1000人を超える弟子を得て、麻酔の技術を教えました。ちなみに日本麻酔科学会のシンボルマークは「通仙散」の主成分である曼荼羅華の花になっています。

(弘邦医院・林雅之院長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」