【鼻水】着色や粘り気は白血球や細菌の死骸が原因
鼻汁に色がついたり、粘り気が強いのは、細菌と闘う白血球や細菌の死骸などの老廃物が含まれるからだ。
「いずれにしても鼻はフィルターの役目をしているので、こまめに鼻をかむことが重要です。鼻水がたまっていると細菌の巣となり、汚れた空気がよどむので炎症を起こしやすい悪循環になる。口呼吸になると、喉から細菌感染して咽頭炎やかぜ、インフルエンザなどの原因にもなります」
■「片方ずつ」が正しいかみ方
鼻のかみ方も、意外と正しいかみ方ができてない人が多い。両方の鼻の穴を同時に押さえてかむのではなく、必ず片方ずつ押さえて、交互にかむ。そうしないとかんだときに鼻と耳をつなぐ「耳管」を通じて圧力がかかり、中耳炎の原因になる場合があるという。鼻をかまずに「鼻すすり」をするのも要注意だ。
「鼻すすりをすると細菌を含んだ鼻汁が耳管を通って中耳へ流れ込むので、これも中耳炎の原因になります。特に子供は、鼻すすりをする子としない子では中耳炎の発症率が全然違います」
それと、もうひとつ注意したいのは鼻毛処理。最近は清潔志向が行き過ぎて、男性でも鼻毛を全部抜いてしまう人がいる。鼻毛も異物除去のフィルターの一部なのであまり切り過ぎると異物が鼻の粘膜に付着しやすく、鼻水が出やすい状態になってしまうという。