Xmas贈答に大人気 「VR」ゲームで目に異常は出ないのか
問題は、人間の立体視細胞は成長と共に形成されるものであり、完了するのは6歳ごろだということ。つまり、立体視細胞が成長しきっていない子供たちがVRや3D画像を見続けると、立体視細胞の成長に影響が出て、将来、正常な立体視ができなくなる恐れがある。
「また、VRは通常、大人の平均的な瞳孔間距離を基準にして作られています。瞳孔間距離が狭い子供が使い続けると、正しい距離感が得られず、将来、空間認知能力に影響が出るかもしれません」
歴史の浅いゲーム機器にはこうした懸念が拭い切れないため、ゲームメーカーはVR機器、3D機器に対象年齢を設け、12歳以上としている。
気になるのは3D映画を見た子供の中に急性斜視になり、それが治らないケースがあることだ。
「国内では1件だけですが、4歳の子供が3D映画を見た後に斜視となって3カ月後に手術して治ったという事例がありました。大人なら近くを見続けて寄り目(輻輳)になったとしても、少し休めば元に戻りますが、子供は戻らなくなる可能性があります」(不二門教授)