正しい歯磨きと唾液がポイント 正月明けの「口腔ケア術」

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 脱灰は虫歯の初期段階といえる状態で、歯が弱りつつある中高年に起きやすい。脱灰によりむき出しになった象牙質を、歯ブラシや冷たい水などが刺激すると知覚過敏を起こす。

「しかし、通常は脱灰が進行しても唾液が、細菌の作り出した酸を中和して洗い流し、溶け出したカルシウムやリンを歯の表面に戻す働きをします。それが『再石灰化』と呼ばれる現象です」

睡眠不足で唾液の質が低下

 ところが、一日中だらだらと飲食を続けていると、ただでさえ劣化している中高年の唾液の質はさらに悪くなり、分泌量も減っていく。結果、再石灰化が行われず、脱灰が進み、知覚過敏となる。やがては本格的な虫歯になってしまうのだ。

 しかも、正月休み中は夜遅くまで友達や家族などと話したり、テレビを見るなどして睡眠不足になりがちだ。

「口腔ケアの“守護神”である唾液は自律神経などに支配されていますが、睡眠不足だとそのバランスが崩れ、唾液はベタベタとして量も減ります。こうなると再石灰化はさらに難しくなり、口臭もきつくなります」

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