首都圏の2次医療圏CCU数 都下の西多摩はゼロ
一方、都下の西多摩医療圏にはCCUがまったくありません。北多摩西部も2床を有するだけ。同じ東京都でも、医療体制には大きな格差があるというわけです。都下に住んでいるサラリーマンの多くは、都心に通勤しています。仕事中に心筋梗塞に襲われたほうが、助かる率が少しだけ高いのかもしれません。
■神奈川西部は空白地帯
神奈川県には合計77床ありますが、横浜市全体で20床、川崎市全体で19床など、適度にばらけています。ただし県の西側半分は、ほとんど空白地帯になっています。
千葉県も合計77床を有しています。その大半が千葉市と、江戸川を挟んで東京都と接するエリアに集中しています。東京都から離れるにしたがって、急激に減ってしまいます。それでも房総半島の先端に位置する安房医療圏には、9床が用意されています。
埼玉県は県央、利根、秩父がCCU空白地帯になっていますが、その他の医療圏にはほぼ均等に分布しています。その点では東京都よりも県内の医療格差が少ないと言えそうです。