花粉症なら要注意…アレルギーを起こす食べ物がこんなに
子供の花粉症に詳しい大阪府済生会中津病院小児科の末廣豊医師が言う。
「代表的な食べ物に、リンゴ、モモ、キウイ、スイカやメロンなどがあります。果物を食べた時に口や唇にかゆみやピリピリ感を感じたことのある人は要注意。すぐに食べるのをやめ、かかりつけ医に相談してください」
多くの場合、ピリピリ感やかゆみの症状は、しばらくすると治まるが、まれに長く続いたり、息苦しくなったりすることもある。最悪の場合、死亡する恐れもあるから、そういう時はすぐに受診するのが無難だ。
いろいろな植物の花粉との関連が報告されている食べ物は〈表〉の通り。ありふれた果物やよく食卓に上る食材ばかりだ。
■“危険食材”は加熱して
スギやヒノキに反応する人は、トマトがヤバいかもしれない。秋の花粉症を起こすブタクサでつらい人はメロンやスイカ、キュウリ、バナナなどが危険だろう。北海道に多いシラカバ花粉症では、3~5割の人がリンゴやサクランボを食べるとかゆくなるという。これでは、花粉症だと何も食べられなくなるのでは?
「OASを起こす果物のアレルゲンは熱に弱く、ジャムなどにして加熱すれば食べられることもあります。アレルギーに詳しい医師に相談してください」(末廣医師)
みずみずしい果物が食べられなくなるのは“悲劇”だろう。