著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

診療所数(関西圏) 生活保護受給者が多い西成区は6位

公開日: 更新日:

 関西圏(大阪府・京都府・兵庫県)は、人口に対する医師数が全国平均よりも多い地域。そのため診療所数も充実しています。人口5万人未満の市町村を除いた域内134市区のうち、半数の66自治体で、人口当たりの診療所数が全国平均(1万人当たり8.0施設)以上になっています。ベスト10とワースト10を別表にまとめました。

 最大は大阪市中央区の40.6。中央区の昼間の人口は、住民の約6倍に膨れ上がります。その需要を当てにして、多くの診療所が開業しているのです。大阪市からは、ほかにも北区や天王寺区など4区がベスト10入りしています。

 西成区は表に入っていませんが、大阪市28区中、6位(12.1)に食い込んでいます。西成区の昼間の人口は夜間の約2倍になりますから、診療所が多いのはうなずけます。しかし生活保護受給者が多いことも、要因のひとつかもしれません。生活保護を受けている人は、医療費が全額、自治体(大阪市)の負担になります。実は近年、医療費の自己負担分を払えない人が増えており、医療機関にとって頭の痛い問題になっています。しかし、生活保護受給者は診察代を取りはぐれる心配がないので、その点で“安心できる患者”なのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭